突然手足がふるえる、痙攣する
このような症状はありませんか?
- 動かしていないのに手足がガクガク震える
- 動かしていないのに手足がピクっとすることがある
- 手が震えて上手く動かせないので、字が書きづらい
- 顔が痙攣してピクピクする
- 手足が震えて力を入れづらい
- 人の前で喋るときに声が震えてしまう
- 足がしびれ、歩きづらい
- 症状が段々悪くなっている
- 手足の感覚が分かりづらい
- しびれが継続している など
手足がふるえる、痙攣する仕組みとは
震えは運動神経の異常が生じて起こる
震えは、運動神経に何らかのトラブルが起きたため生じる症状を指します。
冬の寒い時期に身体を曲げ伸ばしする筋肉が同時に縮まってしまったり、曲げ伸ばしする筋肉が交互に縮まったりすると、震えが起こることがあります。
ストレスで手足が震えたり、吐き気をもよおすことも…
ストレスを溜めていると、自律神経のバランスが崩れてしまい、手足が震えたり、吐き気を催したりする場合があります。
手足のふるえ、痙攣の原因・疾患
本態性振戦(ほんたいせいしんせん)
本態性振戦は、上半身(手や腕など)や頭などに左右同じような震えが起こる病気です。症状が震えのみで、酷くない震えであることがほとんどです。ただし、日常生活に影響するほど酷い震えである場合は治療する必要があるので注意が必要です。本態性振戦の疑いが高いのは、頭部や首の細かい震え、両手を伸ばした際の震え、会話中の声の震えといった症状が起きている方です。
パーキンソン病
パーキンソン病は、ドーパミン神経細胞が破壊されて、ドーパミンが減ったため起こる病気です。体を動かさずに過ごしていても手足が震え、さらに筋肉の固まりや歩行が障害される場合もあります。身体の片側に震えが起こる点が本態性振戦と異なりますが、病状が進行すると片側だけだった震えが両側に見られるようになります。
甲状腺機能亢進症
甲状腺が活発になりすぎて、甲状腺ホルモンが過剰に分泌され、新陳代謝が高まる病気です。この病気は小刻みな震えがよく見られ、特に継続して同じような姿勢をとっている際に震えが起こります。震えの他に見られる症状には、多汗、体重減少、息切れ、動悸などが挙げられます。
薬剤性振戦
手足の震えが、抗うつ薬、気管支拡張剤、抗精神病薬、吐き気止め、めまいのお薬などにより引き起こされるケースがあります。大抵の場合、症状はこれらのお薬を使用後3~4ヶ月ほどで現れます。薬剤性振戦の可能性があるなら、お薬の使用を速やかにお止め頂かないといけません。お薬の使用を停止すれば症状の緩和が期待できますが、お薬を止めても症状が長く残ってしまう方も中にはいらっしゃいます。
脳卒中(脳梗塞、脳出血)
震えや痙攣は、脳卒中である脳梗塞や脳出血を発症すると起こる場合があります。突然の震えや痙攣で手に力が入らなくなる、上手く話せなくなるなどの症状が出た場合は、危険なサインです。脳疾患によりガクガク震える痙攣が続く場合もありますので、これらの症状が起こった場合はただちに当院を受診してください。
脳腫瘍
脳腫瘍を発症すると、手足が突っ張るような痙攣、左右どちらか一方の手足に起こるガクガクした痙攣などの症状が生じます。
てんかん
何らかの異常が発生し、脳内の神経細胞が過剰に働くことで「てんかん発作」と呼ばれる症状が起こるのがてんかんです。てんかんの症状は、「ガクガクと手足が震える」「手足にピクっとする痙攣が部分的に起こる」「足を曲げたり伸ばしたりする」など人によって様々です。
眼瞼痙攣(がんけんけいれん)
眼瞼痙攣はまぶたの筋肉がピクピクする痙攣を指し、自分が意図しないときに起こる病気です。まばたきや眩しさを感じる回数が多くなり、両方のまぶたに症状が現れます。40歳過ぎた女性がかかりやすいとされていますが、発症する理由が分かっていないのが現状です。生活に悪影響を及ばすほど酷い症状であれば、治療する必要があります。
片側顔面痙攣
顔の左右どちらか一方の筋肉に自分が意図しないピクピクした痙攣が起こる病気です。はじめは左右どちらかの目に痙攣が起き、少しずつ口周辺や頬っぺたに拡大する傾向があります。
手足のふるえ、痙攣がある方、当院へご相談ください
震えや痙攣の原因が緊張や寒さといった一時的なものであれば、さほど問題はありません。しかし、震えや痙攣によって生活にまで悪影響が及んでいる場合、生活の質が下がる恐れがあります。当院では、MRI検査で震えや痙攣の原因が脳にあるのか調べることができます。その結果に基づいて、当院の脳神経外科の専門医が適切な診断をいたしますので、震えや痙攣が継続して起きる場合、当院に一度ご来院ください。